データの収集とモデリング

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「テクニカル・プロジェクトマネジメント」より、「データの収集とモデリング」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

このコンピテンシーを習得すると、プロジェクトの状況を確認するために適切なデータを継続的に収集・分析することができ、プロジェクトの将来の見通しを立てやすくなります。

データの収集とモデリング

定義

このコンピテンシーは、プロジェクトマネジメントに必要なデータを収集し、モデリングすることです。ここでいうモデリングとは、プロジェクトのライフサイクルの全般にわたる多種多様な情報を体系的かつ迅速に収集・整理し、混乱なく確実に取り出せるような仕組み(構造化や関連づけ)にすることを指します。

概要

プロジェクトの状況を正確に把握することは、プロジェクトの課題や問題を解決するためだけではなく、関係者への状況報告にも重要です。そのためには、必要なデータを適切なタイミングで収集し、すばやく分析する必要があります。

説明

このコンピテンシーは、主としてプロジェクトの状況を監視・コントロールする際に活用されます。データの収集にあたっては、なるべくプロジェクトメンバーに負担とならないようにすることが大事です。また、収拾したデータは整理し、ステークホルダーにもわかる形で「見える化」し、常にプロジェクトの状況を明らかにしておくとよいでしょう。

やってみよう

プロジェクトの状況を把握するために、プロジェクトの各フェーズにおいて、どのデータをどのタイミングでどうやって収集し、どのように分析・評価するか、について事前にきちんと計画しておくと、プロジェクトを通して一貫性のあるデータを収集し、継続的にプロジェクトの状況を把握することができます。また、データはきちんと評価と紐付けし、評価に使わないデータや同じようなデータの収集を何度もしてプロジェクトメンバーに負担をかけたり、プロジェクトの状況把握に結びつかないムダな分析、評価をして自分の作業を増やしたりしないようにしましょう。自動的にデータを収集したり分析したりできる仕組みを考えることで効率化を図ってみることも重要です。

出典

一般社団法人 PMI日本支部、2018年、「タレント・トライアングル 破壊的イノベーション時代に求められるプロジェクト・マネジャーの実践スキル」、評言社


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