マーケットの認知

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「戦略的およびビジネスのマネジメント」より、「マーケットの認知」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

このコンピテンシーを習得すると、適切なビジネスポジショニングに貢献することができるようになります。
マーケットの満足度を調査し発見することは、周囲からの評価を勝ち取ることにも繋がります。

マーケットの認知

定義

これからのプロジェクト・マネジャーにとって、ビジネス面で成功を収めることが重要であるという視点は必要不可欠です。
マーケットの認識と状況に注力する意識を磨くことで、スポンサーと近しい関係を築くことができるでしょう。

概要

現代では、ビジネス成功のためであれば迅速に計画変更できる能力を有するプロジェクト・マネジャーが求められています。
昨今のビジネス環境では、様々な先進的技術によりマーケット変化のスピードが急速になっており、プロジェクト開始時の計画そのものを完了しただけでは、ビジネスの成功に結びつかないことが散見するようになりました。
プロジェクト・マネジャーがマーケットを認知することは、プロジェクトをビジネス面においても成功へと導くために意味のあることと言えるでしょう。

説明

市場分析を用いた代表的なフレームワークとして3C分析というものがあります。3C分析とは、顧客(市場):Customer、自社:Company、競合:Competitor、の視点から分析し、それぞれの関係性から成功要因を導き出す手法です。

また、自社の立ち位置を把握するという上ではSWOT分析もよく使われます。内部環境である、強み:Strong、弱み:Weakness、外部環境である、機会:Opportunity、脅威:Threatに分けて分析する手法です。市場分析という意味では、外部環境である機会、脅威について重点的に分析することで市場の強み弱みを把握することができます。

やってみよう

まずは自社が所属している市場についての分析から行いましょう。しかし、いきなり市場を分析にすると言っても、一体何から手をつけていいのかわからない場合が多いと思います。以下では、分析の観点の例を挙げさせていただきますので是非ご活用ください。

  • 市場の持つ強み、弱み
  • 売り上げや歴史の遷移から見た市場の成長性
  • どのような客層が実際に利用しているか
  • 競合他社の状況、規模の割合
  • 市場の新規参入難易度
  • 他のプロダクトで代替されてしまう可能性
  • 国内市場と海外市場の比較

市場の特性によって上記の観点が適切かどうかは変わってきますが、観点を基に思いつく限り列挙してみてください。列挙した項目を基に3C分析やSWOT分析などのフレームワークを活用することで、自社の適切なビジネスポジショニングが見えてくるはずです。

出典

一般社団法人 PMI日本支部、2018、「タレント・トライアングル 破壊的イノベーション時代に求められるプロジェクト・マネジャーの実践スキル」、評言社

データのじかん、「分析することで仕事の捉え方が変わる!「3C分析」による市場分析とは?」、https://data.wingarc.com/what-is-marketanalysis-4292、(最終アクセス2019年12月26日)


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