ベネフィット

このコンピテンシーを習得すると、プロジェクトを立ち上げる前に行う現状把握や、ゴール設定をする際に役立ちます。

定義

市場競合分析では、企業を取り巻く様々な事象に対して分析をします。
内部環境や外部環境に分けて分析する手法や、トレンドを分析する手法、競合他社や市場と比較する手法など、様々な手法があり、その時点での自社を取り巻く環境において最適と思われる戦略を立てることに役立ちます。

概要

市場競合分析の代表的な手法の一つとして、ポジショニング分析が挙げられます。
同業数社を任意の２軸に分類したもので、自社が今現在どこのポジションに位置しているか、今後どのポジションを狙いに行くのかを明らかにするために使います。
ポジショニング手法の強みは、２軸ん選び方によって無数のポジションニングが可能であります。代表的SWOT分析、PEST分析、3C分析があります。
これらの分析手法を上手に利用すれば、これまでに考えつかなかったアイデアや成功するためのヒントが得られ、自社の戦略立案で大いに役立ってくれるかもしれません。
「人のふり見て我がふり直せ」のように他社の善き行いを真似て、悪しき行いは控えること、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」のように競合他社や自社の強み弱みを理解した上で戦略を考えることが重要ですね。

説明

SWOT分析は、Strength（強み）、Weakness（弱み）、Opportunity（機会）、Threat（脅威）の四つの項目をベースに、自社を取り巻く外部環境と自社の内部環境を明らかにし、新たなビジネス機会を見つける手法です。新たな事業、もしくはマーケティング戦略を策定するときによく使われます。

PEST分析は、 Political（政治面）、Economic（経済面）、Social（社会・文化・ライフスタイル面）、Technological（技術面）の四つのマクロ環境要素に分け、世の中の動きを自社への影響を分析する手法です。

3C分析は、Customer（顧客）、Competitor（競合）、Company（自社）の三つの自社の経営に影響する要素を把握し、自社にとっての成功要因を見つけ出す分析手法です。

PEST分析と3C分析で分析した結果を、精密に分析するファイブフォース分析もあります。ファイブフォース分析は、既存企業同士の敵対関係、新規参入者の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力、代替製品・代替サービスの脅威、それら五つの競争要因を分析する手法です。

やってみよう

ポジショニング手法を実施する最初の一歩は、２軸の選びにあります。例えば、自社の強みと弱み、外部の強みと弱みの２軸を選べば、SWOT分析になります。

その後は、２軸の項目を洗い出して整理します。例えば、SWOT分析の場合、Ｓ（強み）、Ｗ（弱み）、Ｏ（機会）、Ｔ（脅威）の各項目を洗い出します。このステップで何について知りたいのか、何を解決したいのかのような問題意識を明確にし、調査範囲を限定した上で仮説を立てみましょう。

最後に、整理した項目内容を元に対策を決め、最終的に戦略を策定します。例えば、SWOT分析の場合、埋めたSWOTの各軸の対策はそれぞれの意義があります。SOの軸は強みを活かして機会を勝ち取るための対策ですが、WOの軸は弱みをカバーして機会を逃さないための対策となります。対策の対応のし易さ、緊急度などを全般的に考慮し、最終的の戦略を決めましょう。

出典

一般社団法人 PMI日本支部、2018、「タレント・トライアングル　破壊的イノベーション時代に求められるプロジェクト・マネジャーの実践スキル」、評言社

中央会計株式会社、「市場分析ってどうすればいいのか？代表的な分析手法をご紹介します！」、https://chuojobs.jp/education/市場分析ってどうすればいいのか？代表的な分析/、(最終アクセス2019年12月22日)

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