問題解決力

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「リーダーシップ」より、「問題解決力」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

問題解決のコンピテンシーを習得すると、社会及びビジネスの課題発見を行うことができ、プロジェクトを通じて、その課題を解決することを先導できるリーダーシップを持つことができます。

問題解決力

定義

問題解決とは、問題または課題を正しく理解し、それらの解決策を探して講じることです。
情報の収集に加え、クリティカル・シンキング、独創的、定量的、理論的なアプローチを実践します。
そして、解決策の結果を検証し、計画の見直しや次の計画への反映を行います。

概要

構造化した問題解決方法を使用すると、問題または課題を除去して、長期にわたって継続する解決策を開発することに役立ちます。
それに加えて、手法とプロセスを整理し習得すれば、誰もが自覚して仕事で使いこなせるようになります。
あらゆる仕事が不確実な未来に向かってなされる以上、「問題が発生しない」ことはあり得えません。
問題解決とは「特別な仕事」ではなく、日々の業務にこそ生かせる技法なのです。

説明

問題の全体を定義した上で「構成要素」と「構成要素間の関係」を整理し、問題を構造化して解決する方法は、主に四つのメリットが存在します。

  1. 問題解決の漏れやダブりを回避しやすくなります
    「モレがある」場合は的外れな問題解決策を立案してしまい、「ダブリがある」場合は生産性の低下、もしくはコスト増加などに繋がってしまいます。構造化した方法でロジカルに問題を考え、モレやダブリを回避し、問題解決をスムーズに進めることができるようになります。
  2. 問題の原因に対して適切な対処ができるようになります
    有効な問題解決は問題の根本原因に対して対策を講じることなので、構造化した方法で「目に見えている問題」から、「目に見えない原因」を探求する原因と結果の関係を整理することができ、適切な対策で継続的に問題を除去できます。
  3. 問題解決の優先順位がつけやすくなります 複数の根本原因に対して複数の問題解決策が策定されますが、問題解決に使えるリソース(資金、時間、人など)は限定されます。問題の根本原因や問題解決策を構造化すれば、様々な問題解決策を横並びで分析し評価しながら、最も有効な選択肢を選び出すことができるようになります。
  4. 情報共有やコミュニケーションがしやすくなります
    構造化すると「イシュー(議論の論点)」と「抽象度のレベル」を相手に合わせやすくなるため、うまくコミュニケーションを図ることができるようになります。

やってみよう

実際に問題解決するときには、プロセスと手法を意識しながら、段々と活用できるように頑張りましょう。

【六つの問題解決プロセス】

  •   問題を定義する
  •   問題の根本原因を特定する
  •   解決の仮説を立てる
  •   解決の仮説を検証する
  •   解決策を実施する
  •   実施した解決策を評価する

【五つの問題解決手法】

  •   ブレーン・ストーミング
  •   KJ法
  •   マインドマップ
  •   デシジョンツリー
  •   ロジックツリー

出典

一般社団法人 PMI日本支部、2018、「タレント・トライアングル 破壊的イノベーション時代に求められるプロジェクト・マネジャーの実践スキル」、評言社 Mission Driven Brand、「問題解決とは|問題解決手法と【問題解決の全プロセス】を解説」、https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/thinking_problem-solvin、(最終アクセス2019年11月20日) Mission Driven Brand、「構造化とは|構造化の意味と【5つの構造化思考】を徹底解説」、https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/thinking__Structured#構造化の5つの方法と例、(最終アクセス2019年12月14日)


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