ビジネス感覚

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「戦略的およびビジネスのマネジメント」より、「ビジネス感覚」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

ビジネスでは判断を迫られることが多々あります。この「ビジネス感覚」のコンピテンシーを取得すると、正しい判断ができる状況を作り出すのに役立ちます。

ビジネス感覚

定義

ビジネス感覚(英:Business Acumen)とは、ビジネスの状況を素早く把握し、情報や現状況の把握に基づいて適切な決定を下すことができる能力のことを言います。

概要

顧客のシステム要件を確認する前に、まずは自分の担当する顧客のことを理解し、把握しましょう。顧客はどんな事業をしていて、どこに強みがあるのでしょうか。また、どんな市場の中でどんな競合と戦っているのでしょうか。

顧客のビジネスを理解することで、顧客自身が見落としている課題や真のニーズを発見できることがあります。これらの課題や真のニーズに対して的確な解決策を提示することで、顧客のビジネスに寄り添った正しいソリューションの提案を判断することができるようになります。

説明

顧客のサプライチェーンを理解することで、顧客の関心事を知ることが可能です。サプライチェーンとは、「個々の企業の役割分担にかかわらず、原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスの繋がりのことです。

顧客の製品やサービスがどのように生み出されているのか、そのプロセスを理解することから始めましょう。このサプライチェーンに出てくる登場人物を把握しましょう。そうすることで、顧客の真の要求や困りごとがわかるようになり、より良い製品やサービスに向けた共創ができるようになります。

やってみよう

顧客とのお打ち合わせに行く前に、まずは以下の3つをやってみましょう。

  1. 顧客のHPを確認し、どんなビジネスをしているのか理解する
  2. 顧客の強みや弱みを知る
  3. 競合他社の強みや弱みを知る

お客様との打ち合わせの前に、これら3つの観点を事前に頭に入れておきましょう。いずれも、インターネットで検索して調べるだけですぐにできますので、プロジェクトに参画したら必ず実施するようにしましょう。

実際に顧客の要件を伺う際に、その要件が発生する背景などを推測することができます。慣れてくると、その推測をもとに事前に提案内容を考えられるようにもなります。

出典

一般社団法人PMI日本支部. 「タレント・トライアングル 破壊的イノベーション時代に求められるプロジェクト・マネジャーの実践スキル (Japanese Edition)」. Kindle 版.

コトバンク、2011年、「サプライチェーン」、https://kotobank.jp/word/%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3-3749


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