チームビルディング
プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「リーダーシップ」より、「チームビルディング」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。
ベネフィット
この「チームビルディング」のコンピテンシーを取得すると、生産性の高いチームを形成することができるようになります。
定義
チームビルディングとは、『仲間が思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでゆける組織づくり』のことです。『仲間が主体的に自分らしさ、多様性を発揮しつつ、相互に関わりながら一丸となって共通のゴールを達成しようとチャレンジする、そうした組織をつくるための取り組み全般』とも言えます。
概要
プロジェクト・マネジャーは、プロジェクト運営を遂行する上で、プロジェクトを成功に導く必要があります。プロジェクトを成功に導くためには、実際にプロダクトを生産するプロジェクトチームの生産性を向上させ、品質の高いプロダクトを作成してもらうことが重要な要素のひとつとなります。チームビルディングの有名な理論であるタックマン・モデルについて学習・理解を深め、チームビルディングのスキルを身につけましょう。
説明
チームを形成するにはどういった過程があるのでしょうか。タックマンモデルでは、チームは4つの段階を経て成長・形成されると提唱しています。この4つの段階は、「形成期」「混乱期」「統一期」「機能期」に分かれています。
「形成期」は、まだチームが形成されたばかりの期間のことです。この段階のチームでは、遠慮しあいながらも和やかに見える場合と、明らかに緊張感が漂っている場合があります。どちらの場合にしても、メンバー全員が同じゴールを目指して作業を進めるイメージを持っている状況ではありません。
次の段階である「混乱期」は、意見や主義・主張のぶつかり合いが起きます。いざ仕事が始まってみると、それぞれの考え方、やり方、ポリシーの違いが明確に浮かびがってくるからです。この段階もまた、全員が同じゴールや目的をもって共同作業できている状態にはなっていません。
3段階目である「統一期」は、混乱を乗り越え、共通の規範や役割ができ上がります。個人の思考や行動の特性を理解しあい、自身の役回りを認識してどのように動くべきかに気づくことで、そうなっていきます。目標がしっかりとメンバーに共有され、チームとして従うルールが定着する段階です。
最終段階である「機能期」は、チームが機能して成果が生まれます。成功体験ができ、プロジェクト・マネジャーのようなプロジェクト運営者の指示がなくてもメンバー自身が自律的に動き、更に成果が生まれる状態です。統一期では、プロジェクト運営者によって規律やルールが提示されましたが、この段階ではメンバー自ら規律を生み出します。
やってみよう
タックマンモデルでは、これら段階群のいずれかの段階をスキップして機能期に達することはないと提唱しています。「混乱期」がチームにとって一番つらい時期でありますが、この時期を超えるためには、チーム内でお互いをフィードバックするようにしましょう。
そうすることで、チームメンバーに対する愚痴ではなく、指摘を伝えることができます。これを続けていくと相互理解が深まり、次第にチームメンバー同士で互いを改善しあえるようになります。
出典
mitsucari、2019年、「チームビルディングとは?目的や取り組み方法を明確化しよう!」、https://mitsucari.com/blog/team_building/
Team Building Japan、2019年、「チームビルディングとは」、https://www.teambuildingjapan.com/about/
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