コミュニケーション能力

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「リーダーシップ」より、「コミュニケーション能力」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

このコンピテンシーの向上によって、プロジェクトマネージャーは、プロジェクト内外のステークホルダーと良い関係を築くことができ、プロジェクトを円滑に進めることができます。

コミュニケーション能力

定義

さまざまなステークホルダーと主に言葉(会話・文章など)を通じて関係を築く力を指します。時には言葉ではなく表情や身振り・手振りなどが用いられることもあります。プロジェクトマネージャーとして必要なコミュニケーション能力は話す力、聞く力といった基本的なものから、プレゼンテーション力や交渉力、権威の行使による強制力・影響力など多岐にわたります。近年は情報通信技術の発展によりコミュニケーションのためのツールが増えています。状況や相手に応じて、こうしたツールを適切に使い分けられる知識や柔軟性も、今後コミュニケーション能力の一つとして認識されるようになるかもしれません。

概要

コミュニケーション能力は、プロジェクトマネージャーがプロジェクト内外のステークホルダーと接する際に常に必要となるコンピテンシーです。どのようなコミュニケーションでも「相手」と「状況」をよく理解して実行することがポイントです。例えばリーダーシップについて、常に命令を出して従わせる「強制型」が合うときもあれば、チームやメンバーを親身になって支える「支援型」が合うときもあるでしょう。

説明

プロジェクトを円滑に進めるにあたり、各ステークホルダーとのコミュニケーションの方法をあらかじめ決めることは重要です。その過程で意識すべきなのは、各ステークホルダーのプロジェクトに対する関わり方です。

関わり方の可視化にあたり、「ステークホルダー登録簿」を作成することは有効です。ここには名前や役職、連絡先といったオープンな情報のほか、プロジェクトに対する期待値や関心度・影響度など、オープンになっていない情報も記載します。後者を作成する際はプロジェクトメンバーや、一緒に仕事をした経験のある同僚などの話を参考にするのも良いでしょう。

情報を伝える手段は様々です。対面形式でも1対1、少人数の会議、演説形式など様々な形があり、目的に応じて使い分ける必要があります。情報通信技術を使ったコミュニケーションはこれまではメールが主流でしたが、近年はテレビ会議やチャット、掲示板などリアルタイムに実現できる手段も増えています。こうした手段や利用する頻度も、「ステークホルダー登録簿」の情報をもとに、プロジェクトの計画段階で決めておきましょう。

やってみよう

・まずはプロジェクトオーナーなど主要なステークホルダーについて、「ステークホルダー登録簿」を作成し、それに従ってコミュニケーションを実行してみましょう。

・会社やステークホルダーの許可が得られれば、新しいコミュニケーションツールを導入してみましょう。まずは自社のプロジェクトメンバー間の連絡手段として始めるのが良いでしょう。

出典

Project Management Institute、2017年、「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド第6版」、Project Management Institute


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