企業戦略

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「戦略的およびビジネスのマネジメント」より、「企業戦略」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

このコンピテンシーを習得すると、自身のプロジェクトマネジメントのスキルアップや仕事の幅を広げるための素養を身につけることができるようになります。

企業戦略

定義

経営戦略には企業戦略、事業戦略、機能戦略という3つのレベルに分ける考え方があります。
企業戦略とは会社全体に影響し、事業戦略とは企業戦略よりも下流である事業レベルでの戦略、機能戦略とは更に下流の事業機能ごとに立案する戦略のことを指します。
企業戦略とは、企業レベルでの経営戦略のことを指し、全社戦略という言葉を用いても表されます。

概要

通常、プロジェクトマネージャーがプロジェクトを開始する場合、プロジェクトの「目的」とおおよその「成果」が決まっている場合が多いはずです。
しかし、アジャイル開発やリーン・スタートアップなどの手法が見られるようになった現代では、事業推進や経営戦略が同時進行で急速に進み、プロジェクトの現場を預かるプロジェクトマネージャー自身が「目的」と「成果」を定義することが求められるようになっています。

説明

企業戦略というコンピテンシーには、戦略を立案できる能力や様々なフレームワークを使って戦略を分析・評価する能力が求められます。

プロジェクトマネージャーに「目的」と「成果」を定義することが求められることを前提とすれば、これらの能力を駆使することで、プロジェクトの最中に戦略を分析・評価することにより、プロジェクトの「目的」と「成果」が企業戦略と合致しているかを確認しながらプロジェクトを進められることができるようになります。万が一、「目的」と「成果」が企業戦略と合致していない場合は、プロジェクトの意義を見つめ直すことが必要になるかもしれません。

やってみよう

戦略を立案・分析・評価するためにはフレームワークを用いることが有効です。SWOT分析・3C分析・PEST分析などが代表的なものとして挙げられますが、それ以外にも様々な手法が存在しています。

フレームワークを使う際の注意点として、各フレームワークが持つ特徴と使い方を理解し、目的と使用するフレームワークが合致しているかを考えながら活用しましょう。使いこなせるようになれば、状況判断や意思決定のスピードを上げることが可能になるはずです。

出典

一般社団法人 PMI日本支部、2018年、「タレント・トライアングル 破壊的イノベーション時代に求められるプロジェクト・マネジャーの実践スキル」、評言社

Ferret、「事業の戦略や分析を円滑にするビジネスフレームワーク20選」、https://ferret-plus.com/2980、(最終アクセス2019年12月25日)


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