デザイン思考

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「リーダーシップ」より、「デザイン思考」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

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ベネフィット

このコンピテンシーを習得すると、成果物やサービスが持つ問題点を洗い出し、その解決策を練る上で大きな効果を発揮します。プロジェクトマネージャーはデザイン思考の考え方を取り入れることで、プロジェクトの問題を早期に解決することができます。

デザイン思考

定義

デザイン思考とは、デザイナーが業務で使う思考方法のプロセスを活用して、ビジネスなどにおける前例のない問題や未知の課題に対してチームで、最も相応しい解決を図るための思考法 です。

概要

デザイン思考には、5つの段階(プロセス)があります。

  1. 観察・共感:ユーザが何を求め、考えているか、といったニーズを探ります。
  2. 定義:ユーザが抱く疑問や問題点をまとめ、問題がどこにあるのかを明確に定義します。
  3. 概念化:ステークホルダーを集め、定義された問題に対し、具体的にどのようにアプローチすべきかを考えます。
  4. 試作:試作品を作成し、サービスの機能性や効果、実現性について検討します。
  5. テスト:テストと改善を繰り返し、最終的なゴール(解決策)を目指します。

デザイン思考では、まずユーザーの期待を把握するところからスタートし、そのうえで把握したインサイト(観察)をもとに、保有技術をうまく生かしつつ、新しい価値を追求します。

説明

これまで、新たな製品やサービスを生み出す現場では「マーケティングリサーチ」が重要視されてきました。しかし、マーケットリサーチを実施するためには、事前に問題を正確に把握している必要があり、ニーズが多様化し、変化の激しい現代では、問題の本質をとらえることが難しいケースも増えてきています。そこで、人々のニーズなど課題の本質をスピーディーに分析できる方法として注目されているのがデザイン思考です。

やってみよう

デザイン思考は、個人でもできますが、基本的にはグループで行ったほうがイノベーティブなアイデアが出やすいといわれています。「課題」をもとにリサーチを行い、ブレインストーミングでアイデアを発散させたあと、親和図法やバリューグラフ、因果ループ図を用いて収束させていきます。

まずは一つの事象からさまざまなアイデアが出せるようなに頭の中の引き出しを増やしていくことから始めてみてはいかがでしょうか。

出典

クラウドシエン、「【わかりやすく解説】デザイン思考とは?デザイン思考のメリットや実行プロセスまとめ」、https://crowdsien.com/lab/?p=10085、(最終アクセス2019年12月25日)

INTERNET ACADEMY、「デザイン思考(Design Thinking)とは?ビジネスにもたらす効果を解説」、https://www.internetacademy.jp/it/design/web-design/the-effect-of-design-thinking-on-business.html#chapter1/、(最終アクセス2019年11月16日)

Goodpatch Blog、「ビジネスに必要な「デザイン思考」とは何か?」、https://goodpatch.com/blog/about-basic-design-thinking/、(最終アクセス2019年11月28日)

システム思考・デザイン思考コンサルティング/(株)Salt、「一人でできるデザイン思考ワークショップ」、http://www.saltad.co.jp/design/designbyone/、(最終アクセス2019年12月27日)

BIZHINT、「デザイン思考」、https://bizhint.jp/keyword/13313、(最終アクセス2019年11月28日)

佐宗邦威、2015年、「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」、株式会社インプレス


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