コーチングとメンタリング

プロジェクトマネジメントにおけるタレント・トライアングル「リーダーシップ」より、「コーチングとメンタリング」への理解を深めプロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシーを身に着けよう。

1 minute read

ベネフィット

この「コーチングとメンタリング」のコンピテンシーを取得すると、高いパフォーマンスを発揮するチームの育成の推進に役立ちます。

コーチングとメンタリング

定義

コーチングもメンタリングも広義の意味は、「コーチングまたはメンタリングの対象者が自ら考え、行動することで答えを自らが導く出すのを支援すること」です。狭義の意味としては、コーチングは業務目標の実現やプロジェクトの達成など、短期的な支援を実施します。一方で、メンタリングは、人生や仕事など、長期的な支援を実施します。目的や期間が異なることから、これらのコンピテンシーは細分化されていますが、企業などでは一般的にコーチングと言われることが多い傾向にあります。

概要

プロジェクト・マネジャーはプロジェクトを成功に導く責務があります。そのためにはプロジェクトメンバーの人材育成は必須です。コーチング・メンタリングは人材開発の技法の一つであり、対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術です。この技術は、相手の話を傾聴すること、相手の意見を尊重すること、自分の意見を相手に伝え理解してもらうこと等を実践することでプロジェクトメンバーの自発的な行動を促すコミュニケーション技法です。このコミュニケーション技法を用いて人材育成に努めていくと、自発的なチームを形成することができ、プロジェクトチームの成長へとつながります。

説明

コーチングとメンタリングでは、目標やゴールを大切にしています。目標やゴールは人が成長する機会となり、新たな夢や希望を抱くきっかけとなります。

目標やゴールを実現するために必要な行動の原動力となるのは、「これを実現したい」という感情であり、その感情を抱く動機です。この感情を維持するツールがコーチングとメンタリングのスキルです。

一方で、時には行動的でないこともあります。その場合はゴールを明確にし、具体的な行動計画を立て、「何のためにそれをするのか」を具体的にすることもコーチングとメンタリングのスキルです。

コーチングとメンタリングは「質問」と「傾聴」を主体としたコミュニケーションのなかで実施します。コーチがクライアントにある質問をし、クライアントはその答えを考え、答える。さらにコーチはそれに対して質問をし、クライアントはその答えを考え、答える。この繰り返しを実施しながら、クライアント自身が考えて目標・ゴールを達成するためにすべき行動を見つけるサポートをします。

やってみよう

上記の通り、コーチングとメンタリングは「質問」と「傾聴」を主体としたコミュニケーションのなかで実施します。つまり対人コミュニケーションのなかで発揮できるスキルです。

いきなり会社で試してみるのが困難であるのであれば、学生時代の後輩に対して試してみるのが良いかもしれません。社会人の先輩として後輩の話を傾聴し、意見を引き出すために質問を続けましょう。些細な内容でも本人が自分自身で考え答えを導き出すことができたら、それはあなたがコーチングのスキルを身につけた証になるでしょう。

出典

しごとのみらい、2016年、「メンタリングとコーチングの4つ共通点と違いとは」、https://shigotonomirai.com/different-mentoring-coaching

しごとのみらい、2016年、「コーチングとは何か?―定義と目的、必要な能力」、https://shigotonomirai.com/about-coaching


アンケートご協力のお願い

以下のURLよりアンケートのご協力をお願いいたします。

https://forms.gle/EFZn3rEh1MLEqLYq8